「断る勇気」 ~美容医療に携わる医師に大切なこと~
「断る勇気」 ~美容医療に携わる医師に大切なこと~
高見:では美容医療に携わる医師にとって、大切なことは何だと思いますか?

角田:私は美容医療には断る勇気が必要だと思います。
高見:断る勇気?
角田:はい。美容医療で効果が実感できると、だんだんと自分が
見えなくなっていってしまうことがあるんです。
高見:たとえば?具体的にはどんなことですか。
角田:たとえば、ヒアルロン酸注入という治療があって、文字通り、顔にヒアルロン酸を注射して顔の造形を
若返らせるんです。
高見:いわゆるプチ整形ですよね。
角田:そう、これで効果を実感するともっともっとお顔を変えたいとか、要求がどんどん広がっていって、
際限がなくなってしまうんです。もちろん、すべての患者さんというわけではないですけどね。
たとえば鼻筋をもっともっと高くしたいとか・・・。

高見:実際にはこれ以上やると不自然になるくらいなのに?
角田:そう。そういう患者さんには、「もうこれ以上、あなたには必要
ないですよ」って、はっきり伝えてあげる義務があると思って
います。
高見:でも高さは主観が入りますよね。患者さんと先生の主観は当然異なるわけですし・・・。
角田:そうですね。でも、あくまでも医療ですから、私がその方を患者さんとして受け持たせていただく以上、
主治医として自分の主観をお伝えする義務があると思っています。
それに治療を繰り返すうちに、患者さんの主観がずれてくることもありますしね。
高見:なるほど。でも経営的には「いいお客さん」ということになるのかもしれませんよね。
している美容クリニックも少なくありませんし・・・。
他所でそういう対応を受けてきた患者さんからは、納得していただけな
いこともあると思いますが、いかがですか。
角田:そうですね。
でも明らかにご自分の事を客観視できなくなってしまっている患者さん
にはこれ以上の処置は必要ないとお伝えします。
高見:はっきりと?
角田:ええ、たとえ嫌われてしまっても、来なくなってしまっても、です。

高見:はい。
角田:私のやっているのは美容といってもあくまでも医療であっ
て、エステサロンとは違うわけですから・・・。
高見:なるほど。その通りだと思います。やっぱり先生はビシッと
芯が通っていますね。(笑)
患者さんから嫌われても断ってくれる先生がいるというのは患者さんにとってはありがたいし、信頼でき
ることだと私は思います。
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