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ニキビ治療について(3) ~昔もみんな悩んでた~

昔もみんな悩んでた ~15年前のニキビ治療~

高見:よく分かりました。
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   それで本題に入りますが、皮膚科医療の中でニキビを治療し
        てきた歴史があるわけですけど、当初はどのような治療が
        なされてきたんですか?

角田:まずは15年前、1995年くらいまでは「ニキビは感染症だ」と
        いうことだけが取り上げられていました。
 
高見:というと?

角田:さきほどの説明を難しく言うと、ニキビは角化異常、内分泌異常、細菌感染といったことが複雑に
        絡み合っている病態なんです。
   でも、当時はアクネ菌の感染症対策くらいしかなされていなかったんです。

高見:つまり、角質の異常、ホルモンの異常、アクネ菌感染のうち、たった一つしか対応されていなかった?

角田:“主に”ということですけどね。
   抗菌剤の投与がメインで、他には角質をやわらかくするイオウカンフルローションを処方するくらいでした。
 
高見:治療の選択肢が少なかったということですね。
   当然保険診療しかなかったんですよね。

角田:そう、でもそれだけじゃなくて、医者やニキビに対する考え方も今とは全然違っていました。
   皮膚科医が『ニキビはいずれ治るものだから気にしなくっていいよ』って、親御さんや患者さんに説明して
   いた時代だったんです。
   高見先生もご自身のご経験から良くお分かりだと思うんですけど・・・。
 
高見:はい、よく分かります。⑤image16.jpg
    確かに当時はニキビを治療対象として考えられていなかった
        ように感じますね。「特に男ならそんなの気にするな」的な
   感じだったと思います。
   でも一番気にする年頃じゃないですか、男でも女でも。
   そこで医者に気にするなと言われてしまったら、患者は何も
   言えませんよね。
   実際、気にしているから病院に来ているわけですし。
   今の年齢ならば、「まぁ医者が言うなら仕方ないや」と納得し
   ますけど・・・。

角田:その点は皮膚科医にも責任があると思うんですよ。
   『自然に治るから治療しなくていいよ』とか『皆がなるものだから、治療の必要はないよ』って言っていた
   わけですからね。

高見:でも選択肢がない、つまり治せないんだから、医者もそう言うしかなかった?

角田:当時は、保険で出せる薬を処方する以外に他の治療法もありませんでしたからね。

高見:でも一応、治療法というか、処方薬はあったと思うんですけど、他にはどんな薬がありましたか?
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角田:ビタミンC,B2,B6で皮脂の分泌を調整したり、漢方薬など
        ですね。これらの薬は他の治療と組み合わせて、今も処方し
   ています。
  
高見:これらでどれくらい治ったんですか?

角田:はっきり言って、これだけではあまり効果的ではなかったです。

高見:ニキビ跡についてはどのように考えられていたんでしょう
か。

角田:にきび跡に対しては全く手が出されていなかったと思います。
   それこそ仕方がないくらいにしか考えられていなかったと思います。
   だから患者さんは一人悩んでいた時代だったと思いますよ。
  
  
 
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